なぜかお金が貯まらない方向け!FPが解説!お金の使い方・貯め方
本記事では、ファイナンシャルプランナーである私たちが、「なぜかお金が貯まらない人」の特徴と今日から実践できるお金の貯め方・使い方の工夫を解説します。
目次
- ○ 1. お金が貯まらない人の共通点とは?
- ○ 2. 「貯める=預貯金」ではない|PL思考からBS思考へ
- ○ 3. 実生活でまとまった現金が必要な場面は限られている
- ○ 4. お金の置き場所を考える|6つの選択肢を比較
- ○ 5. 人生設計と連動した「資産設計」の考え方
- ○ まとめ|お金の“置き場所”を変えることが、人生の自由度を変える
1. お金が貯まらない人の共通点とは?
こんにちは。
マネースタディカフェ講師の廣瀬です。
「節約しているはずなのに、なぜかお金が残らない」 「ボーナスが入っても結局消えてしまう」。そうした“お金の貯まらない悩み”を抱える方は少なくありません。
本記事では、ファイナンシャルプランナーである私たちが、「なぜかお金が貯まらない人」の特徴と今日から実践できるお金の貯め方・使い方の工夫を解説します。
さらに、「単にお金を預貯金で貯める」のではなく、「将来のための資産を育てる」という視点も取り入れ、“お金で人生の選択肢を狭めない”ための設計方法を解説します。
まずは、なぜお金が貯まらないのか。典型的な行動パターンを見てみましょう。
1-1 家計の収支を把握していない
自分が月にいくら使っているか分からない。クレジットカードの請求が来て初めて「こんなに使っていたの?」と驚く。こうした状態では、お金が貯まるはずがありません。
1-2 「残ったら貯める」では一生貯まらない
生活費に使い、余った分を貯蓄に回す──これはほぼ確実にお金が残らないパターンです。計画的に貯めるためには、仕組みが必要です。
1-3 ボーナスをあてにした家計設計
「毎月赤字でもボーナスで補填すれば大丈夫」と考えるのは危険です。ボーナスは業績や雇用状況に左右される不確実な収入。ボーナス頼みの設計は、収入減のリスクに非常に脆い家計をつくります。
2. 「貯める=預貯金」ではない|PL思考からBS思考へ
「お金を貯めたい」と思ったとき、多くの人が預貯金を選択します。もちろん、生活防衛資金や緊急時の現金として預貯金は必要です。しかし、それだけでは不十分です。
「お金を貯める=資産を増やす(BS=貸借対照表)視点で考えること」が必要です。
● PL(損益計算書)思考は「今月いくら余ったか」
● BS(貸借対照表)思考は「資産全体がどうなっているか」
お金を“貯める”というより、“育てる”という発想へ。単なるキャッシュの積み上げではなく、将来に向けてどう資産を形成していくかを考えることが、真の意味での「貯める力」です。
3. 実生活でまとまった現金が必要な場面は限られている
一般的な生活において、「すぐに使う必要がある大きな現金」はそれほど多くありません。実際に必要になるのは──
● 出産や教育費(入学金・塾代)
● 住宅購入時の諸経費
● 一時的な医療費や転居費用
これらは計画的に準備できる支出であり、突発的に必要になるケースは実際には少ないのが現実です。そのた
め、「すべてを現金で持っておかないと不安」という考え方に偏ると、必要以上に流動性を重視してしまい、結果として資産を効率的に育てる機会を逃すことになりかねません。
4. お金の置き場所を考える|6つの選択肢を比較
お金には「置き場所」があります。その置き場所によって、得られる対価(利息・非課税メリット・保障など)と、負うリスク(元本割れ・流動性など)が変わります。
主要な手段を比較した一覧を提示します。
5. 人生設計と連動した「資産設計」の考え方
私たちは、お金のコンサルティングを単なる家計節約術や資産運用テクニックとして捉えていません。
お金は、人生そのものと深く結びついた“ライフデザインの道具”だと考えています。
例えば…
● 子どもが小学校に上がるタイミングで子供部屋のあるマイホームを買いたい
● 40代でキャリアチェンジしたいから、それまでに一定の資産を持っておきたい
● 60歳以降は趣味に没頭したいから、年金以外に月5万円の副収入を準備したい
こうしたライフイベントや価値観に基づく選択に合わせて、お金の置き場所や積み立て方、保険・投資・預貯金の比率などを設計することが、私たちが提供しているライフプランニングです。
● PLではなくBSを意識して、“資産全体”を管理・成長させる視点を持つ
● 単年の収支ではなく、10年、20年スパンで考える
● お金で人生の選択肢を狭めない設計を支援する
預貯金、保険、NISA、iDeCo、企業型DC、投資──それぞれの制度や商品には役割があります。
大切なのは、「どれを使うか」ではなく「どのように組み合わせて、将来必要な資産を準備するか」。
まとめ|お金の“置き場所”を変えることが、人生の自由度を変える
お金を「貯められない」のではなく、「貯める仕組みを作っていない」だけかもしれません。
今のまま預貯金だけで不安を抱え続けるより、
● 必要な現金は手元に確保し
● 目的に応じた資産運用を行い
● お金に働いてもらう体制を整える
こうしたBS思考に基づいた資産形成こそが、人生の選択肢を増やし、未来の安心に繋がります。
※ 注意
この記事は、一般的な情報を提供することを目的としており、特定の商品やサービスを推奨するものではありません。
個別の状況については、専門家にご相談ください。
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